ブルゴーニュ地方、サン・ロマン地区を中心にワイン造りをするルノー・ボワイエ。元々ワイン生産者の家系に生まれたものの、エンジニアとしてナンシーで仕事をしていました。そんな中、従兄弟で自然派ワイン生産者であり、ビオディナミの先駆者として有名なティエリー・グイヨが指導者になる為、ワイン造りを退くのを機に、畑を引き継がないかという話がありました。ティエリーは1987年からサン・ロマンでビオディナミでワインを造っており、素晴らしい畑を持っていました。本来、生産者の血が流れているルノーには、その畑の素晴らしさが理解できたのです。そこで彼は、この素晴らしいワイン造りを引き継ぐ決意をしました。そしてブルゴーニュに戻り、改めてワインについて学び、南アフリカなどで研修を積んだ後、2005年に初めて自分のワインをリリース。最初は苦労もしましたが、周りの先輩たちにいろいろ相談しつつ試行錯誤を重ねて14年たった現在、すっかり生産者の顔になりました。畑の手入れも欠かさず、良いぶどうの収穫を目指して常により良いワイン造りを目指す毎日です。そうはいっても、2016年のように天候によって収穫量が減って苦渋の決断の中、買いぶどうをしたり、2017年には認定団体から横やりが入り、アペラシオンが名乗れないというトラブルがあったりと苦労の種も絶えません。

そんな中、2018年にはパートナーだった日本人の早紀さんと結婚、フランスで農業学校を終了し、ワイン造りにも熱心な彼女の力も加わって、荒波を乗り越えつつ、素晴らしいワインを造り続けるルノー。今やプロの間でも、エレガントでピュアな彼らのワインは引っ張りだこの

ワイン造りに一層の力が入っています。

●栽培・醸造
畑は100%ビオでぶどうを栽培、生産量をごくごく少量に落とし(法律の最低基準では1ヘクタールにつき45ヘクトリットルのところ、サンロマン白は25ヘクトリットルまで落としています)、テロワール(天候、地形、土壌など畑を取り巻く環境)本来の持つ味わいを大切にするため、畑に生息し、ぶどうの表皮に付いている天然酵母だけを使って醸造をしています。亜硫酸(SO2酸化防止剤)はスムーズな喉越しを壊してしまうという考えの下、2008年以降は一切無添加でのワイン造りを行っています。