南フランスのモンペリエから車で1時間ほどのミュダイソン村にミシェル・デュポン氏が8haの土地を購入したのは1998年のこと。もともとブルゴーニュでワイン造りをしてきたデュポン家ですが、醸造の研修中にカリフォルニアで知り合ったアメリカ人のマダム、ファンさんと結婚して、デュポン・ファンを設立しました。ブルゴーニュのムルソーの造り手の中でも抜群の品質を誇る蔵元で、世界の一流レストランでも採用される実力派です。

 そんな彼らが南仏でワイン造りをしようと考えたのは、奥様のふるさと、カリフォルニアに近い気候で新しいタイプのワインに挑戦したいと考えたから。ブルゴーニュと南仏の両方でワイン造りをする彼らは、新たに購入した土地にブルゴーニュと収穫時期が重ならないよう、比較的早く熟す品種のシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンを植え、忙しい日々の中、両地方を行き来しながら作業を両立させています。「南仏の気候は最高!北のブルゴーニュからこちらに来ると、気持ちがとてもリラックスするのよ。」とカリフォルニア育ちのマダム。気分転換をしながら、より高品質のワイン造りに精を出す…フランスでは珍しいアメリカンな考え?の新しいタイプの造り手といえるでしょうか。南仏のワインも好評で、世界からバイヤーの問い合わせがあるとか。今後がますます楽しみなデュポン・ファンです。